初戦審査 審査委員座談会

写真甲子園・初戦審査アフタートーク2025

2025年5月22日、都内某所。写真甲子園2025の初戦審査が終了したその日、6名の審査員によるアフタートークがおこなわれました。 特に初戦審査を通過できなかった応募校やこれから写真甲子園を目指す高校生にとって、とても参考になりそうな話が盛りだくさん。その模様をまとめてみました。

野村 恵子(写真家)

代表審査委員
野村 恵子 (写真家)

中西 敏貴(写真家)

審査委員
中西 敏貴 (写真家)

須藤 絢乃(写真家)

審査委員
須藤 絢乃 (写真家)

鵜川 真由子(写真家)

審査委員
鵜川 真由子 (写真家)

浅田 政志(写真家)

審査委員
浅田 政志 (写真家)

大森 克己(写真家)

ゲスト審査委員
大森 克己 (写真家)

Keyword 01 「熱量」

野村 恵子(写真家)

高校生たちの気持ちを感じるような写真作品には、
やっぱりとても惹かれましたね。(野村)

写真甲子園2025の審査が始まり、本日が初戦審査会。
率直にお尋ねしますが、惜しくも初戦審査を通過できなかった学校とブロック審査会に進んだ学校との差はいったいどんなところにあると感じましたか?

野村

あえて分かりやすく言えば「やる気の差」かな。顔が見えない高校生からのメッセージを写真作品から汲み取ろうと審査委員はひとつひとつ応募写真を見ていきます。

そのなかで、何かをこちらに投げかけてくるような「これ見てよ! わたしたちの想いなのよ!」って、高校生たちの気持ちを感じるような写真作品には、やっぱりとても惹かれましたね。逆に言うと「とりあえず出してみよう」とか「こんなのでどうかしら」「これぐらいでいいのかな?」という感じの高校はやっぱり作品の印象も弱く感じてしまいます。

なるほど。「高校生たちの気持ちを感じるような写真作品」とはどういうものか、
もう少し教えてもらっても良いでしょうか?

浅田

選ばれている高校は、部活の時間を飛び出して休みの日まで自分がカメラを持って出かけたり、テーマを頭のどこかでいつも探していたり、そういう熱量があるんですよね。

部活の時間や撮影会だけだとどうしても撮れる限界がある。その限られた中で応募作品にしようみたいな感じでやってしまうと、一貫性がなくてテーマがフワッとしていて、写真が弱くなってしまう。やっぱり時間と手間をかけて、何度も何度もテーマの場所に足を運べばいい写真が撮れる。これは誰でも頭では分かるはずだけど、それが実際にできるかできないかはすごく大きな差ですね。

須藤

「どれだけ手間と時間をかけるか」っていうことは一番取り組みやすく、結果が出る作業ですね。一度に何百枚も作品を見て審査する時、相対的に作品制作にかけた時間や熱量がある写真はやはり目を惹きます。

中西

応募期限に間に合わせるという事情もあるだろうから、友達とか教室の中で撮っている写真が多い。「これ、すごく急いで撮ったんだろうな」って。でも、準備も含めて初戦応募に向けてしっかり皆で考えて、どれだけ時間をかけてやるかで、分かりやすく差がついてしまうのかなと感じました。

野村

熱量というのは、やっぱり自分たちが楽しいと思ってやっているかどうか。頑張って根性で何とか歯を食いしばってガマンしてやるようなことではない。「自分たちは何が面白いと思えるのかな」ということ。

何を撮ったら、何をテーマにしたら、自分たちは盛り上がるんだろうってところも含めて自分たちで話し合って、楽しんでやって欲しい。先生や先輩から言われたからヤルのではなくて「自分たち」がヤル。写真部の活動は部活だけども、放課後は自分たちの自由な時間、個人プレーの時間でもあるわけだし。

中西

実際に、自分たちが積極的に楽しんで作っているんだろうなという作品がブロック審査に多く進んでいるような印象もありますね。

野村

別に高校生らしくなくても、明るく肯定的なものでなくてもいいんですよ。自分たちの中に抱えている何か、孤独や悲しみや怒りなどでも構わない。「うちらのやりたいことはこれかな」というのを話し合ってほしい。

須藤

自分たちがやりたいことをやり切るっていうことも大事ですね。

Keyword 02 「研究」

中西 敏貴 (写真家)

選ばれた高校がどうして選ばれているのかということを見ないと(中西)

その熱量の具体的なアプローチとして、まず何から始めれば良いと思いますか?

中西

毎年どういう高校が本戦に進んでいるか、やはりもう一度改めて見て欲しいな。

「どうしてうちの高校はブロック審査に選ばれないのか?」と思ったら、選ばれた高校がどうして選ばれているのかということを見ないと、何がいい写真なのかということすら分らなくなっちゃう。

浅田

ぼくも同じことを思いました。事前に今までのブロック審査会進出高校の応募作品を見てない高校も結構あるのかな。写真甲子園は今までの作品もYouTubeに残してあって、ブロック審査も本戦も公式がアーカイブしていますしね。それは見てほしいですよね。

野村

特に初戦審査会・ブロック審査会への応募作品にこそ、やっぱり各校の個性や頑張りが出ていると思う。だから、他の学校の作品もぜひ見てほしいなと思います。同じ高校生が撮って作った作品ですから。

鵜川

でも、だからと言って、写真甲子園の選考の傾向に寄せていって「こういう写真がいいんでしょ?」というのはあまりよくないと思います。

須藤

そう。「審査委員の先生方、こんなの好きでしょ!」みたいな姿勢はバレますよね。

これまでの他校の作品研究のほかには、インプットとして具体的にどんなことが考えられるでしょうか?

須藤

作品研究をもっとしてもいいのかなと思います。歴代の写真作家や絵画作品もたくさん見る時間があったらいいなと思いました。

浅田

そうですね。自分も高校生の時いろんな写真を見るチャンスがあまりなかったなと思って。やっぱり図書館かな。

須藤

図書館もいいですね。上位に進む出場校は写真集もたくさん見ている印象がありますね。明らかに真似しているようなのもたまにあるけども、若いうちに真似することで学べる部分もありますし。

浅田

今日は部活メンバーで写真集をずっと見る日みたいなのがあって、図書館に行ったりとか、そんな勉強もアリだよね。

鵜川

写真の知識ゼロから始めるってやっぱり難しいですから。

須藤

たとえば自分がいいなと思った1枚を選んで皆で見せあって、お互いに知らない写真を発見する機会を作ったり。「こんなのが好きなんだね」って感性を交換しあうとかね。

大森

それが部活の良さですよね。1人でやっているんじゃないんだから。

野村

この写真いいねとなったら「こんな写真を撮るにはどうしたらいいのかな?」っていうところから技術の話が始まるといいですね。「これどうしたらこんな感じになるんですか?」っていう話は先生にも聞けるし、ネットで調べてもいいしね。

浅田

真似してみたら分かりやすいよね。

須藤

「今日はこの作品を、みんなで頑張って再現してみよう」というのもいいですね。

鵜川

まず、自分たちはどんなのが好きなのかっていうところから見つけていかないと。

浅田

「綺麗だったから」とかだけじゃなく、しっかりと考えて撮ってみることかな。

須藤

「自分の写真とは何が違うんだろう」と考えたり。

野村

そのうえで高校生のあなたたちの視線でしか見られないことや感じられないこともあるはずだから。

まぁ、結局やっていて楽しいっていうことが大事。楽しいから頑張れる、熱量かけられるっていうのがあるんで、そこからやってみてくださいという感じかな。顧問の先生からしたら「そこに向かわせるのが一番むずかしいんですけど!」というところだと思いますが、写真甲子園がそのきっかけのひとつになればとも思いますし。

浅田

それは本当にそうですね。苦痛じゃ駄目ですからね。

野村

写真を撮って作品をつくるって、まずはやってみて少しハマれば、きっとおもしろいと思うんですよ。

写真甲子園で北海道まで行けなかったとしてもね、写真を撮って作品をつくると、それはこの先の未来にもずっと残りますしね。「まずはやってみようか!」から始めていただけたらなって思います。

Keyword 03 「気付き」

鵜川 真由子 (写真家)

「なぜなのか」ということを考えるところからだと思う(鵜川)

つまり、まずは研究とインプットを踏まえて、考えながら楽しくアウトプットするということになると思いますが、
そのうえで、どんなところに意識を向けていけばいいと感じますか?

須藤

今回、お花の写真がとても多かったですね。お花が綺麗なのは皆が知っていること。だからこそ、ハードルの高いモチーフです。

中西

「春に桜が咲いていたんです」「それはそうだよね」で終わっちゃう。たとえば「お花だけどキモいよね」などと思って撮っている写真が出てくると面白いですよね。「この子はどういうところを見ているんだろう」って僕らも興味が湧いてくる。

須藤

桜って小さいお花がたくさん咲いているから何となく「薄ピンクの風景が広がっている」っていう印象を私達は持っているけれど、もっと桜のことをバラバラにして観察して、花びらや雌しべと雄しべの構造とか、木の幹の思わぬところから花が咲いているところとか、年老いた桜の方が早く咲くのかな? とか、そうした視点でモチーフを解体していくといろいろと発見が生まれて、表現の独自性に繋がっていくかも。

鵜川

今回、たとえば身近にある花を撮ってそのまま並べるだけでは初戦を勝ち上がっていくことはちょっと難しかったと思うんです。だからまず「なぜなのか」ということを考えるところからだと思う。

中西

自分たちが何を撮りたいかっていうところに、落とし込んでいってほしい。

審査には「心・技・眼」という項目がありますよね。テーマがあって、何かそれを実現するテクニックがあって、独創性っていう3つの視点で評価していく中で、たとえば「花」っていうテーマを決めたにしても「この花を私達はこういうふうに見ているんです!」っていうのがやっぱり見えてこないと。ただ「綺麗だ、可愛いなと思いました」だけだと、なかなかチ-ムの独創性の部分では加点しづらいのかなと思います。

野村

日常の中、通学路にあったお花を撮っていいんですけど「身近な花をいっぱい撮ってきて集めてみました。どうですか?」だと、見る人たちは「ああ、そうですか、綺麗ですね」で終わっちゃうわけ。その日常の中の一歩先をイメージさせるような組み方「あなたたちはこの花を見てどう感じたのだろう?」ということを、私たちは見たいんですよね。ほとんどの皆さんは日常の中で撮ってきているから「花から始まるあなたたちの想う夢の話や物語を、もうちょっと聞かせてくれない?」と思ってしまうかな。

大森

写真を撮るときだけ頑張っても駄目だよね。つまり、普段から綺麗だなとか面白いなとかちょっと変だなって感じていない人が、カメラ持った途端に感受性が豊かになるわけじゃないので。

須藤

そうですね。カメラを持っていない時も日々どれほどのアンテナを立てているか。

大森

だから「言われたことをヤルんじゃなくてさ」ってことなんですよね。勉強も忙しいし通学時間もあるしやることもいっぱいあると思うけど、その合間でね、暮らしの中で驚きや感じるところはたくさんあると思うんで 。

鵜川

日常を撮るのでも、普段から何を考えているかとか「自分はどうしてこの被写体に惹かれたのか?」っていうことを自覚していないと、なかなか撮れないですよね。それが写真からちゃんと伝わってくる作品はブロックに選ばれていると思うんですね。

中西

応募作品のコメントに多かったのが「日々の日常を撮りました」というものでした。でも、みんなが日常の中で撮っているわけです。その中でブロック審査に行けるか行けないかの境目って何だろう。日常の中で、自分が普段どういう思いで生きているか? みたいなのが作品に表れているとやはりグッときますね。

鵜川

そうですね。それを具体的に作品に落とし込んでいくっていうことですね。

須藤

撮る本人の「日常の中で出会った事件的な印象」というものが写真作品として立ち上がってくるのかなと思いました。さらっと目に留まったものをなんとなく撮るんじゃなくて、「わたしは何故それが気になったんだろう?」と自問自答しながら、「見て、こんなものがあったよ!」っていうのを鑑賞者に伝えるところが写真作品の見せ所なのかな。

野村

たしかに、撮る人の「気付き」っていうものが写真に表れていると、見る側もそれに気付かされますね。

須藤

審査ではそういう驚きを期待している部分がありますね。「あなたはこんなところに気付いていたんだね!」と。

鵜川

そして結構、楽しんで撮っているとか、その気づきに喜びを感じていることって伝わってくるんですよね。それがいい写真作品なのかなと思います。

中西

ところで、野村さんもおっしゃっていたけど、ブロックごとの個性が作品に現れている。東京と山の中じゃ、やっぱり違いますよね。地方だと自然が多いし、関東近辺だと完全に選ぶモチーフの傾向が違っているのが特徴だなと思っていて。その中でも、ブロック審査に進む学校と残ってない学校の差も結構あると思うんですよね。たとえば北海道だったら自然が豊富だから自然を撮っているかっていうと、意外とそうじゃないところが多く残っていましたね。沖縄だったら、地域に根ざした作品が多い印象ですし。

野村

ブロックごとの個性でいうと、そうですよね。地方ってやっぱり地域や家族との距離が近いので、そういった作品も多いですね。

中西

意識が内より外の世界に向いている感じがしますよね。

鵜川

たしかに都会の学校は自分に向いている作品が多いかも。

中西

都会の学校は内面に行く傾向はあるのかなと思いつつ、でも今年はそれだけじゃなかった。先生を巻き込んだ弾けた作品もありましたが、その辺も含めて自分たちの住んでいる地域の特性みたいなものも考えながら作ると面白いんじゃないかなと思います。

野村

自然もね、同じ日本とはいえ、南から北、北陸から四国まで、全然違うわけですから。自分たちはこれの何が珍しいの? と思っているかもしれないけど、私達が見たら「へえっ!?」って思うわけだから。

浅田

高校生だし地元の外に出た経験がこれまで少ないかとは思いますけどね。

大森

そうなんですよ。地元から外に出て初めて分かることもあるし、日常とか普通っていうのを表現するには、客観視しないと駄目なわけじゃないですか。それって一番難しい。

野村

外に出たことがないと客観視できないかもしれませんね。

浅田

でも、確かに地域の個性が絡められると審査委員的にはぐっとくるときはあるよね。地域性や当事者性が強い作品は、他の人が真似できないですからね。

Keyword 04 「話し合い」

須藤 絢乃 (写真家)

記憶に刺さる山場を意識するのがいいのかな(須藤)

では、組写真という視点ではどうでしょうか?

大森

チームワークがとても大事だなと感じましたね。 いま皆さんがおっしゃったようなことを、どのぐらいチ-ムで深く話しているのかなっていうね。それがないと写真の選び方が甘くなってしまうから。

たとえば同じようなイメージの写真が続いていて、 それが意図的であれば全然いいんだけど、単純に選べていない、つまり、いっぱい撮ってもったいないからこれも入れておこうというように見受けられる応募作品もありました。作品づくりは写真のセレクトが本当に大切なので。ブロック審査へ進んだ学校は、やっぱりそういうこともチ-ムで密にしっかりと話しているんだろうな、というのは感じましたね。

須藤

組写真は見せ場を作るのも重要。全部が見せ場になってしまうと、見る側の視点が散漫になって逆にいい写真があっても印象が薄れてしまうこともある。忘れられない印象的な1、2枚があると目を惹くし、他の学校の審査をひと通り終えた後でも気になってもう一回見たりする。見せ場をうまく盛り上げる作品も必要だし、場合によってはその写真が足を引っ張ることもある。組写真が幾つもの場面で構成された映画や舞台だとすれば、記憶に刺さる山場を意識するのがいいのかなとも思いました。

大森

作り込み系の作品でブロック審査へ進めなかった学校は、やっぱり徹底的にやっていない。演技、衣装、アクションなども真剣にやっている学校は残っているんですよ。思いつきとかノリで、そのアイデアは良いけど、撮影の時にモデルの人が照れちゃっているとそれはバレる。やはり、ブロック審査に残っている学校は本気度が高い。演技に対する真剣さが違いますよね。

中西

確かに。先生を巻き込んでいる高校もたくさんあったけど、残っているところと残ってないところの差って、その巻き込みの本気度合い。校長先生をマジで巻き込んでいる学校もありましたね。

大森

うん、モデルになってくださいという依頼も、どれだけ本気でやりきれるか、そういうところにかかりますからね。

中西

ところで大森さん、写真甲子園の初戦応募って6~8枚という規定があるんですけど、わりと6枚や7枚で組まれた作品もありましたよね。でも、せっかく8枚という枠があるのに、6枚や7枚でしか応募してきていない高校もあって、その印象の差って何か感じましたか?

大森

6枚でも7枚でも面白ければいいんですが、単純に作品に熱量があったら8枚ぐらいはすぐいっちゃうよね。8枚でも足りないくらいのあふれる想いがきっとあるはずという作品もありました。こう言ってしまうとみんな8枚組になっちゃうかもしれないけれど、枠の使い方っていうのも、熱量ってことにもつながるのかなとは感じたかな。

中西

撮られた写真を見て客観的に選ぶことが上手な人、撮るのが上手な人、見知らぬ人に声をかけるのが上手な人といったように、それぞれの得意分野があるはずですよね。必ずしもみんなが撮った写真が平等にセレクトされるっていうのは必要ではないと思いました。部員の役割を見出すのもすごく大事ですよね。

本戦では特にですが、3人でコミュニケーションをとることは大事ですね。実際、ブロック審査に進出している高校の中には1人だけが撮っている作品も結構あるんじゃないかと思うんです。でも、それは別にルール違反じゃない。

須藤

そうですね、そこはチ-ム内で真剣に話し合ってもらって。

鵜川

つまり、作品としていいものが作りたいと。そこにみんなの写真を平等に入れなきゃいけないっていうルールはないんですよね。

もちろん、みんなで撮ったものを平等にセレクトすることに価値を置いているのであれば、それはそれで間違いではなくて。でも、写真甲子園の選考に選ばれたいと思うのであれば、やっぱりきちんと詰めていかないといけないところだと思います。

野村

「ぼくらの思い出づくりだから、みんなで撮った写真、全員分で出したいのです!」だったら、それでもいいんですよ。でも、そうだとしても「自分たちは何を写真作品で表現したいのか?」というところを、皆でもう少し話し合ったらいいかなと思います。

Keyword 05 「プリント」

浅田 政志 (写真家)

データ写真の時代に写真部に入ったからこそ、
プリントはあえて頑張って欲しい(浅田)

最後に、時代的にちょっと横に置かれがちなプリントについてはどうでしょうか?

中西

特に初戦はプリント作品のみで審査しているので、ちゃんとした紙を使って欲しいな。

つまり、プリントをもうちょっと頑張って欲しいっていうのは、シンプルに感じたところですかね。

須藤

カラーコピー機や複合機でプリントした作品を応募した学校がいくつかありました。

それが意図的ならいいのですが。プリンタの性質上、階調が潰れちゃって、暗く写った部分に本当はいろんな階調とか光があったはずなのに、ベタっと細部が消えてしまっていて。プリント次第で良くなる作品があるので、少しもったいない印象を受けました。

学校や家にプリンタがない場合でも、街の写真屋さんやネットプリントでも印刷できるから、せめてそれだけでもしてほしいですね。せっかくプリントと真剣に向き合って審査しているのでプリントにはこだわって欲しいです。

大森

熱心なところは何種類かの紙でプリントを作っているかもしれないよね。

たとえば光沢紙と半光沢紙とコピー用紙に出してみて、どう違って見えるか?って比べるぐらいはやってもらいたいかな。見比べてみて最終的にコピー用紙が一番かっこ良く見えたら、それでいいんだけど。

須藤

自分たちの作品にどれが一番合っているかっていうところですね。

浅田

テーブルに自分たちが出力したのを8枚並べて客観的に見ているのかな?

あまり見ていない高校もある気がする。

鵜川

そもそも先生に全部お任せになっているのかもしれない。

浅田

でも、1回プリント作業をやったら楽しいかもしれないからね。

中西

プリンタを持っていないところもあるかもしれないですね。

須藤

ネットプリントでも半光沢紙や光沢紙が選べるから注文してみてほしい。

1枚数百円でできるし。

野村

そうね。顧問の先生にも、そのあたりをもうちょっと勉強していただいて。

中西

審査委員もプリントの質はしっかりと見た上で、点数は加味されているよっていうことは伝えたいですね。

野村

そう、テクニカルな部分は「心・技・眼」の「技」のところでしっかりと見させていただいていますし、そこの経費はなんとか部費から出るとありがたいですね! プリントにもこだわってあげてほしいです。

浅田

今の世代の子は写真をプリントするってことはもう相当特別なことですよね。昔は当たり前だったけど。データ写真の時代に写真部に入ったからこそ、プリントはあえて頑張って欲しいです。

野村
顧問の先生方への研修もありますし、先生方もぜひ生徒さんと一緒に学びつつ、楽しむつもりで写真プリントも積極的にしていただけたらいいなと。

審査委員の皆さん、初戦審査からこのアフタートークまで、本日はありがとうございました。
最後に皆さんでひとこといただけますか?

全員

「写真甲子園2026」もまた、たくさんのご応募・ご参加を心からお待ちしていまーす!